
紅葉のシーズンも終え、いよいよ冬山となるギリギリのタイミングで鳳凰三山に行ってきました。
時期的に、メジャールートのバスは終了してしまっていたので選択肢があまり無く、辿ったルートは以下の通り。
1日目(約7時間)/甲府前泊、4時のバスで広河原入り、白鳳峠を経由、地蔵岳2764m、観音岳2840m、薬師岳2780m、南御室小屋テント泊。
2日目(約3時間)/南御室小屋、夜叉神峠下山、バスで甲府駅。
装備は大体こんな感じです。
ベースウエイトで8.5Kg、食糧等で2.5kgの計11kg。
dyogで装備品リストを掲載していますので、ご興味があればご覧ください。dyog:
201011鳳凰1泊さすがに30LのORドライコンプサミットサックだけでは入りきらずに、4Lのウエストポーチも併用しましたが、これがなかなかナイスソリューション。
また別の機会にご紹介したいと思います。

今回、夜は氷点下覚悟なのでインシュレーション(とってもユニクロ上下w)と、シュラフ2枚重ねというやや強引なセッティング。
これにテントや食料が加わりますから、ザックもパンパンになるわけです。

さて、いよいよ広河原からハイクアップ!
なんか最初っから楽しそうな道です。
段差の激しいところは伐採木を針金で結んで階段が作ってあったりして、なかなか整備されています。

うわぁ、ほんとの階段も出てきた!楽しー!
一気に高度を稼げる感じがして、嫌いじゃないです。

続いて山梨森林100選のシラビソ林へ。
コケコケしくて癒される林です。ものすごく雰囲気が良い!

シラビソ林を抜けると一気に視界が開けて、今度は変成岩の岩屑が積み重なっているところに出ました。
広河原から地蔵岳を目指すこのルートは、ちょっと歩くとガラっと雰囲気が変わるので、飽きることがありませんでした。
振り返ると北岳3193mがどっかーんと鎮座。
さすが日本第二の高峰だけあって迫力あります。

お次は巨石の岩尾根。
これも振り返りの写真になりますが、正直ビビりました。
安全マージンが無くなるような所が数か所ありました。
今、手を掛けている岩が外れたら死んじゃうんだろうな的な。
この急な岩尾根は下るのも嫌だなぁ。あー怖かった。
でも「楽しかったー!」って60Lのザックを背負ったガールが2人降りてきたので、まぁ経験値の違いなのでしょう。凄いなぁ。

そんな感じで、怖いところを抜けるとそこは「高嶺2778m」
地蔵岳のオベリスクを眺めつつ、観音岳、薬師岳と鳳凰三山と呼ばれる山の尾根を歩いていきます。
そこはもう奇岩ゴロゴロの別天地。

花崗岩のザレ場と奇岩は、枯山水の庭園を連想させます。
こういうところは歩いたことが無かったので、凄く新鮮!

セルフフォトもいい感じに撮れました。
なんだか月面着陸のアポロクルーの写真みたいですね。

ずっと標高2700から2800mくらいのところを歩いて行くのですが、天気も良いし、見晴らしも良いし、頑張って登ってきてよかったなぁと思う瞬間です。
唯一ウッカリしていたのは、思いっきり日焼けしてしまったことでしょうか。
いつも低山の樹木帯を歩くことが多いので、森林限界上がこんなに日にさらされるとは思いもよらず。

このあとは、早くビールを飲みたいモードとなり、一目散に南御室小屋へ。
今回は表裏間違えずにテントを張って、早速ぬくぬく。
瞬間美食のカレーを食べたり、小屋で買ったビールやチューハイを飲んだり。
iPhoneでビデオや本を読みながらマターリ過ごしました。
ベネディクティンDOMのお湯割りが実に美味かったです。


朝ごはんは簡単に。
オニオンスープにクルルを投入したものと、カロリーメイト。
氷結風防のCFストーブや、自作アルミ蓋もばっちり活躍!
自分で作った道具が山でしっかり使えることが分かると嬉しいですね。

2日目は余裕があるので、ゆっくり下山。
気持ち良い道が続きますが、基本ダラダラの下り。
ということは、登るときは精神的にキツいだろうなぁと思ったり。

どんどん高度を下げていくと、笹が生い茂る林になってきま・・・
ギョ!黒い毛むくじゃらの生命体が視界に!!最近話題のくまキター!
これは本当にビビった!
深呼吸してから、ゆっくりと後ずさり。
退避するにしても、ここは写真に収めねば。。とブロガー根性でパチリ。

その後、相手もゆるりと動き出し・・・
ホッ!カモシカかぁ。。
なんでそんなに黒いんだよ。
堂々としたカモシカでまったく逃げることもなく、5mくらいの至近距離を通らせていただきました。
で、またパチリ。
カモシカ「おう!カッコ良くとってくれよ。ブログ楽しみにしてるぜ!」
と言われたような気がしましたw
そんなこんなで、無事下山。
バスを待つ間、お約束のビール!!
キヒー!!

しかし、南御室小屋のテン場で夜に聞いた「グルグルグゲゲ」という鳴き声。
カエルじゃなかったら、雷鳥っぽいんだけど、あの近くにもいるのかな?
薬師小屋のほうには居るらしいのですが。
テントを飛び出てみたものの、雷鳥の姿を見ることはできず。。
ただ、新月直後の漆黒の闇には、吸い込まれるような星空が広がっていて超感動!
バルブ撮影できないカメラを悔やみつつ。。
かなり満足度の高い山行だったので、写真も多くて重くなってしまってすみません。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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