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カーボンフェルトで問題解決の巻 

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なんじゃコレって感じの物体の写真から。
ダイドーの「うまみとろとろコーンポタージュ」の缶のフタにくるくる巻いたカーボンフェルトを詰め込みました。
別にダイドーじゃなくても、JTのコーヒー缶なんかでも構いませんが。
一応、フタにくっついているプラスティックのパッキンを剥して、円形に切り抜いたカーボンフェルトを床に敷いてます。

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フタのセンターに穴をあけ、さらにその脇にも大きめの穴をあけます。
そうです。これで例のBBQ串ゴトクにくっつくようになります。
こんな感じ。

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あらまー、どうでしょう。
いい感じじゃないですか。

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重量もいい感じ。単体だとたったの7g。
BBQ串ゴトクとセットでも33g。

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ちなみにこちらは固形燃料用アタッチメント(4g)。

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なにが「問題解決」かと言いますと、アルコールストーブを自作されている方であれば、だいたい次のようなことを考えられると思うのです。
1)燃焼時間(燃費)=アルコールの追加補充が難しいので短すぎるのも困るし。。
2)安定火力=プレヒートから本燃焼までが短く、アルカリ電池のごとく潔いフィニッシュが望ましい。
3)火力調整=強火、弱火が調整できると良いが、割り切られることが多い。
4)鍋底までの距離=火の強さによって鍋底までのちょうど良い位置決めができるか。
5)手軽さ=セッティングから着火まで出来ればグローブしたままで。細かな手順は不便。
6)重量=重くて良いなら迷わずP-153とかガスストーブを持っていくわけで。
7)見た目=美しいに越したことはない。炎の出方にも美しさを。
8)耐風性=風防とセットが原則だけど、単室加圧式などにしてジェットにすれば多少改善。
9)ゴトク=ゴトク機能をもたせるか、別にするかによって構造が大きく変わる。
10)燃料=使用環境によって「適量」が難しい。燃焼中は補充困難。余った燃料の処理など。
11)展開性=ランタンなどに展開できるかどうか。
12)安全性=倒して散乱したアルコールに延焼(経験済み)、燃料ジェット噴射に引火して火柱(経験済み)
(抜けがあったらご容赦)
それぞれの利点を生かすべく、形状もさまざま。
ファクトリーメーカー様や、個人でも色々と研究がなされている訳です。

構造が簡単なことから、自作される方はオープンバス(オープンジェット、サイドバーナー)、副室加圧式センターオープン、単室加圧式ジェットなどが多いようです。
自分も試行錯誤してかれこれ20個くらいアルコールストーブを作りました。

そんな中、カーボンフェルトを入手しまして、今回紹介のストーブ作ってみたのですが、自分的に優先順位の高かった「問題点」があっさり解決してしまって、もうなんかこれで十分というような感じがしています。
「燃料のセットが超簡単」20ccくらいは余裕。底の穴から漏れるということも無し。
「プレヒート要らず」プレヒート台もいらなければ、それ用の燃料も不要。いきなりCFに着火OKで即時本燃焼。
「10分の安定火力」室内計測ですが、15ccで9分間安定火力を維持し、最終鎮火まで10分半。
「倒しても安全」アルコールはCFにしみ込んでいるので流れ出ません。ゴトクをつかんで移動も容易。
「シンプル構造」目をつぶってもセッティング出来そうです。笑

燃料を大目に入れてしまって余った時は、火を吹き消して冷ましてから、小さいジップロックに入れておく。
長期保存はわかりませんが、次の食事までくらいなら燃料を無駄にすることなく使い回せます。

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シンプルイズベストというか、機能美というか。
初めて着火した時の感想は「なんてこった」。笑

お花見にかこつけたフィールドテストで、大量のアルコール(燃焼用と、人間様が飲む用)を消費した春の週末でした。(^o^)

[追記]
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んんんーーー。たったの2g。
特に不都合ないなぁ。笑
エスビットのチタンストーブとの組み合わせでFA!?

[追記]
むき出しCFの塊は安定火力という点でやや難アリでした。
空気に触れる面が多くなるので、着火直後に大きい炎が出て、早々とピークを迎え、ダラダラと消えていく感じです。
特に10ccを超えるようなアルコールを含ませるとそういう傾向が出るようで。

Love Beer? (゚∀゚)/D




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この記事へのコメント

アルコールストーブ、いじったことさえないんですが、
今年の夏の縦走用に無謀にも自作しようとたくらんでます。
この記事、大変参考になりました。
カーボンフェルト、すごくよさそうですが、
入手が困難なんですよね。

てるさん

ぜひぜひ、自作にチャレンジしてください。
カーボンフェルトはMLVさんのサイトで小分けして販売されてます。
http://www.asahi-net.or.jp/~rm4j-tkhs/Material.html

なんと!
情報ありがとうございます。
mlvさんのblogは拝見してますが、
サイトはきちんと見たことなかったなあ。

タイベックシートもこちらから購入できるんですね。
重ね重ねありがとうございます。

Re: カーボンフェルトで問題解決の巻

CF だけで問題解決してしまうのが何ともタチの悪いところですよね~。
見栄えどころの話じゃなく、「もう、これでいいじゃん!」になってしまいますから(笑)
ぜひ、蓋に耐熱塗料を吹いてください!耐熱温度650℃のが良さそうです。見栄えは・・幾分よくなります。

Re: カーボンフェルトで問題解決の巻

こんばんは。そうなんですよね。
カーボンフェルト使っちゃうといろいろなことが
あっさり解決してしまうのですよね。

この、けんけんさんのCFストーブも
ひとつの完成形ですね~。良いですね!

さんぽさん

耐熱塗料ですか。
そりゃ渋く仕上がりそうですね!
そういえば、エスビットストーブを艶消し黒にされてる方がいましたね。カッコヨス!

S.R.Sさん

コメントありがとうございます!
いつもブログ拝見してます!あのハイネケンの美しさにはウットリです。

カーボンフェルトは本当にびっくりでした。
フィールドテストや試行錯誤をしていくうちに、いろんな課題が見えてきて、それが思わぬ方法で解決できたりする快感がたまりませんよね。(^^)

Re: カーボンフェルトで問題解決の巻

通り掛かりの者ですが(笑) ひとこと

CF それ自体は、火を消すと直ぐに冷えます
30秒程度で、素手で持てるほどです。
直径が、どうにかなれば
フィルムケースなども収納容器に使えます よ

アロマックス珈琲缶の蓋と、100mlアルミ缶の胴部の
組み合わせが、個性的でオシャレ かな
 黒板塗料で塗装すると、
エスプリが効いた シックな装い (爆)

JSBさん

ご高名はかねがね!
ホームページもたびたびお邪魔させていただいています。
なるほど、あれはCFじゃなくて、その容器が熱いだけなんですね。
CFだけ細巻きみたいにして、ナルゲンの小さいキャップつきの奴でも良いかも。。
耐熱塗料はなんでも艶消しにしたくなる病が怖いので、まだ試せておりません。笑

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