水はとっても大事です。
水がなければ喉の渇きも癒せませんし、カップヌードルも作れません。
水の利用(確保)計画を誤ると、山行を途中で断念せざるを得ない事態になります。
以前、山行中にハイドレーションで主タンクの水を想像以上に飲み過ぎてしまい、山行を途中で断念するといった苦い経験があります。
その点、雪山のいいところは、そこらじゅうに「水の素」が落ちていることです。
実は、近くに水場があるのですが、今回はあえて雪から水を作ってみましょう。

まずは、鍋に雪を突っ込みます。
こちらの鍋は1.5Lですが、これくらいの雪で出来る水の量は1L弱といったところ。
呼び水(?)というのでしょうか?多少、水を入れておいてから火にかけたほうが、早くとけるような気がします。
気のせいかもしれません。
スプーンでザクザクしていると、かき氷を思い出します。
これまた必要な行為かどうか不明ですw

すっかりとけました。
煮沸まではしていません。
川の水や怪しげな水がベースの場合は、煮沸することが推奨されていますが、まぁ雪なので大丈夫でしょう。
が。
何か底に沈殿してます。
綺麗な雪を集めたつもりですが、結構、ほこりや砂が混じってるんですね。
とりあえず、沈殿した砂などを舞い上がらせないように、「いろはす」の空きペットボトルに上澄みを注ぎます。
「いろはす」じゃなくてもOKですが、ご存知の通り、軽量かつ小さく畳めるペットポットボトルなので何かと重宝します。
また下で紹介しているようなコンパクトになる「じょうご(漏斗)」があると便利かもしれません。

ここで終わりません。
なにしろ、奥多摩の雪は大量に「スギ花粉」を含んでいそうな気がするんです。
花粉症の私が、このスギ花粉を見逃すわけにはいきません。
スギ花粉は30ミクロンくらいだそうです。
中国から飛んでくる黄砂が2~3ミクロン。
そこで「スーパーデリオス(40g)」の登場です。
こちら、簡易型のろ過機。
0.1ミクロンの多孔質中空糸膜で不純物をろ過します。

実際、ペットボトルに入れた水を良く見ると、なにやらいろんなものが浮遊してます。
夜だったら気にならないかもしれませんが、明るいうちに見てしまうとダメですね。
この「スーパーデリオス」はペットボトルや、プラティパスのクチにジャストフィットします。
ゆっくりペットボトルを押すと、水がツツーっと出てきます。
ちなみに処理前の水を入れる「汚水ペットボトル」は後々混同しないようにパッケージを剥しておくなどしておくと吉。

こんな感じにプラティパスに800mlくらいため込みました。超キレイ。

そのまま飲むと味気ないので、料理に使ったり、スポーツドリンクの粉末を溶いたり、紅茶を入れたり。
十分「使用に耐える」お水の出来上がり。
使用後の「スーパーデリオス」は自宅に持ち帰って水道水で逆流させ、ゴミを除去したのち自然乾燥させてジップロックへ。
綺麗な水で200Lくらい処理できるということです。
2年くらい使ったら買い替えるペースでしょうか。
これも、防災袋に入れておくと、イザというときに良いかもしれませんね。
こうした「イザというときのために」で買った無駄なものの多いこと多いこと。
一番ヒドいのは、「悪者がロープを伝って襲ってきたときのために買った波刃ナイフ」。
クリフハンガーなシチュエーションなんて、イザでもなんでもないっちゅうねん。笑
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