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ボール盤の改造(3)リフト&ツールメイク編 

今回は重くて動かしにくいバイス台を扱いやすくする工夫と、今後使うであろうツールを作ってみます。

とりあえず、完成までの流れを動画にまとめましたので、ニコニコアカウントがある方はご覧頂けると幸いです。



まず、XYクロスバイスを装着したことにより相当な重量になってしまったバイス台。
せっかく、ポールを伸長してワークエリアを多く使えても、バイス台を動かすたびにヒイコラ言うのは非効率的。
井戸水を桶で組み上げるときも、ロープを「引き上げる」よりも定滑車を櫓につけて、ロープを「引き下げる」ほうが圧倒的に楽。
さらに動滑車を組み合わせることで、移動量の数倍の引き量は必要ですが、その分、軽くモノを持ち上げることができます。
ということで、定滑車x2、動滑車x2をバイス台に取り付けてみました。
まだ少し重いですが、とても実用的です。

DPP_0937.jpg

代替案として、車などに使うパンタグラフ型のジャッキも検討していましたが、このバイス台の良いところは上下だけではなく、「左右に振れる」ことでもあるので、これをジャッキで殺してしまうのはもったいない。
結果的に、安価で実現した滑車式で正解でした。

さて、それではツールを作っていきます。
まずは、Φ10(直径10mmの意味です)のS45C磨き丸棒を用意。
こちらをボール盤に取り付けて、旋盤バイスで一部分だけをΦ8まで切削。
その後、M8(8mmのネジという意味です)のダイスを用いてねじ切りします。
こんなものも簡単に作れるようになるなんて感無量w

DPP_0939.jpg

続いてはΦ30のデンスバーの中心に穴あけ。
こちらはΦ7.5で下穴を開けた後、M8のタップでねじ切り。
さらに少しだけΦ10で段を入れています。

DPP_0940.jpg

このようにすることで、先に作ったΦ10-M8の「軸」がピタリとねじ込めるようになります。
ネジロックのような接着剤で完全に取り付けてしまいます。
おっと、その前に軸にはエンドミルで両サイドにフラットな部分を彫っておきます。
ねじ込む際にプライヤーやレンチなどで軸を握りやすくなりますので。

DPP_0941.jpg

しっかり固定したら、それを再びボール盤に取り付けて、本体を切削します。
ちゃんとセンターに軸を取り付けても、やはり多少はぶれてしまうもので、特に下部端面はきっちり軸に対して垂直になるように切削します。

DPP_0945.jpg

綺麗に出来ました。

DPP_0942.jpg

続きましては、このような治具を用意します。
これは硬い木(ラバーウッド集成材を使いました)のブロックに垂直にチャックをぶっさしたものです。
これにドリルを取り付けてバイスにはさみます。
普通だと、ボール盤にドリルを付けてワーク(加工している対象物)をバイスに挟んでおき、上から回転しているドリルを下ろしていくのですが、ワークの軸センターに水平ど真ん中に穴を開けようと思うと、ワークを固定するよりも、逆にワークを回転させて、固定したドリルに当てるほうが確実なのです。
何を言っているのかわからないですねw是非動画をww

DPP_0938_20130524100019.jpg

このあと画像がありませんが、本体の中をΦ20になるように内側から切削しました。
もう一つ、押さえ用のパーツを作りました。

DPP_0943.jpg

メタルソーを挟み込んでネジ止めすれば、出来上がり。
「メタルソーアーバー」です。

DPP_0944.jpg

本来なら、このアーバーのようなものは「旋盤」で作ります。
そして、この道具は「フライス盤」で使うものです。
「ボール盤」で作ったり使ったりするものではありません。

Love Beer? (゚∀゚)/D


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