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ビジネスシューズのコバを補修する 

いよいよ夏休みの節目を迎え、上半期がんばってくれたビジネスシューズのメンテナンスをします。

今回、手を入れるのはオールデンのウイングチップ(Alden Long Wing Blucher Shell Cordovan)です。
数年前に一度、オールソール(靴底の全面張替え)をしましたが、その時に付けた革がちょっと潰れてきたようで、コバ(靴底の外周)がガタガタになってきました。
これを治してみたいと思います。

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コバが3段になっているのがわかりますね。
上から、ウエルト(本体と靴底の縫いシロになる部分)、ミッドソール、アウトソール。

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少し削ってみると、ミッドソールが痩せてるように見えますね。
というか、アウトソールが潰れて広がっている感じです。
ルータにサンダーを取り付けて撫でるように削っていきます。
この時、なるべくウエルトは削らないようにします。
縫い目の強度が落ちてしまいますから。

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次に、少しサンダーの番手を上げて仕上げ研磨。
ルータの扱いに慣れていない場合には、アッパーにマスキングなどしていておいたほうが無難です。
アッパーを削ってしまったら、それはそれは悲しいことになりますので。。

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両足とも全周の研磨が完了。
元の革の色になりました。

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コバを仕上げる前に本体もざっと磨いておきましょう。
まずはクリーム。
全体にサササと塗っていきます。

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コバのウエルトの縫い目にはたっぷり目に刷り込んでいきます。
縫い目の防水目的も兼ねてます。
ここはゴミもたまりやすいので、本当は専用ブラシ(歯ブラシとか)を使ったほうが無難ですが、面倒なのでそのままw

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トゥには脂っこいワックスを刷り込みます。
ここだけはしっかり磨いてツヤツヤにしておきたいですね。

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トゥのパンチ穴にワックスが詰まっていると宜しくないので、ブラシでたたき気味にブラッシングした後、磨きはストッキングを使います。
紳士ならだれでも持っているはずですw

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いよいよコバの仕上げ。
コバインキを使います。
靴がバーガンディー(焦げ茶)ですので、コバの色も近いものをチョイス。

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蓋のキャップにはスポンジ刷毛が付いているので、良く振ってから塗っていきます。
ムラにならないよう、泡を立てないように。。

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一度塗りでこんな感じ。

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二度塗りでこんな感じ。

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完成!
この後、気分で蜜蝋を刷り込んだりしますが、今回はそのまま。

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また下半期もよろしくお願いしまーす!

Love Beer? (゚∀゚)/D


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