いよいよ未知の領域(やったことが無い)、突き板を張ってみます。
たびたび解説していますが、突き板というのは、無垢材を薄く削り取ったものに、補強のために裏地に和紙などが張り付けてあるものです。
無垢材は非常に高価ですし重いので、安い合板などでフレームを作り、その上に突き板を貼ることで、さも全体が無垢材で出来ているようにみせることができます。
身近なものでは、テレビ台だったり、オーディオスピーカー、車の内装(ドアパネルやグローブボックスのパーツ)でしょうか。
伸び縮みがどの程度かわかりませんし、パキっといきそうな雰囲気もあるので、色々と不安はありますが、実験などせずいきなり実行あるのみでしょうw
突き板を貼るにあたって重要なのはその接着剤。

今回用意したのは、コニシボンドCH-7。
特徴としては、木工用ボンド(白い奴)に酷似していますが、熱を加えると溶ける(接着力が復活する)というもの。
このCH-7をケース本体と突き板に満遍なく塗ってから、アイロン当てながら接着するという工程になります。
偏ると凸凹しそうなので、ローラーを使って塗ります。
塗りやすくするため、若干、水で希釈しています。
まずは本体から塗り塗り。
ちなみに、本体にはたっぷり塗ったほうが良いです。
(理由は後述)

次に突き板にも塗っていきます。
突き板は薄くてクルクル丸まっているため、マスキングテープなどでダンボールなどに張り付けておくと効率的に作業できます。

R部に張る一番大きい突き板は1000mm x 500mmの1枚モノ。
こんなデカイ突き板、はたして綺麗に張れるのでしょうか。(フラグ)

よーく乾燥させます。
アイロンの熱で接着力が復活しますので、半日くらい乾燥させてもOK。
<中略>
はい。張れましたww
突き板に直接アイロンを当てながら張っていくのですが、あたふたしていて写真がありません。
このあと、余分なところはカッターなどで慎重にカットします。

側面(400mm x400mm)は上手く張れたと思いますが、デカイほうは2つほど課題を残しました。
1つめは伸び縮みの具合が分からず、突き板が裂けてしまいました。がびーん!
アイロンを当てながら一旦剥がしてやろうかと思いましたが、状況が悪化しそうなので、補修という方向で。

まずは、思い切って裂けたところをカット。

次に、突き板の端材を切り抜いて接着。
隙間なく張れましたが、どうせなら近い杢目を選べよ。。。といまさら反省。
突き板が裂けたショックに気が動転していて、とりあえず補修しよう!が先行しました。
【ミスったら、一晩寝るか、珈琲を飲んで落ち着くべし】
殺人事件を起こしても、遺体処理に失敗するタイプなのかもしれません。(なんだそれw)

実はもう1つミスがありました。
携帯の画面保護シールを貼るときに注意するアレです。
そう。同じように突き板張りでも「気泡」が悪さをします。
さすがにこれだけ大きい面ですから、どうやっても気泡が入ってきます。
本体側に接着剤を多めに塗っておくと良いのはこのため。
有る程度の凸凹は接着により軽減することができますが、接着が弱いと薄く凸ってしまいます。
さらに、突き板を貼った直後だと、これが気がつきにくい!
気がつくのは、サンディングシーラーなどを塗布した後。
【重要】ちなみに、サンディングシーラーを塗布した後に、凸に気がつきアイロンを当てると、凸は改善しますが、サンディングシーラーが白濁します。(号泣)【突き板張りの極意】
・接着剤は多めに塗る。
・張ってアイロンを掛けたら一晩放置する。
・翌日、これでもかというくらい撫でまわし、凸っている部分を特定したらアイロンで押さえる。
・サンディングシーラーを塗布した後に凸ってる部分を発見したら、潔く諦める。
サンディングシーラーの白濁については、苦労しました。
結局、完璧に改善することはできませんでした。
解決法としては、「この上に、もう一枚突き板を張る」という大技ですが、コスト的にもメンタル的にも無理でしたww
ということで、突き板張りでは幾つかミスがでましたが、まぁ売り物ではありませんし、後日、未熟さを思い知るためにもそのまま進行することで自分的に納得。
(本当は悔しくて悶絶する思い)
そんなこんなで、苦労した突き板張りですが、こんな感じになりました。
まぁ初回にしては頑張ったほうだと思いたい。

次はロゴを入れてみますよー!
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できあがり編Love Beer? (゚∀゚)/D









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