「山に行く」と決めたら、装備を見直したり、ついつい衝動買いしたり色々と刺激的なトリガーになるわけですが、今回は久しぶりにUL(ウルトラライト)なアイテムのご紹介です。
山中行動中は、鳥の声や風の音を聞いたり、「危険な音」に注意していますので、音楽は聞かない派です。
でも、登山道にとりつくまでの電車やバスの中、テントの中は音楽が無いとちょっとさびしい。
iPhoneは通話やカメラや地図として使いたいから電池は消耗させたくないし、、となると、やはり軽量iPodがベストチョイスになりそうです。
iPodnano+ポータブルアンプ+イヤホンの組み合わせは過去に自作ケーブルの巻でご紹介しましたが、今回は軽さに特化したオーディオシステムを作ることにしました。
いまさらですが、音源は「iPod shuffle」。
外部ポタアン経由に比べると、やや音の迫力は減りますが、この大きさで15時間再生なら納得できます。
こんな感じに出来ました。
首に掛けて使います。

ケーブルを自作できる強みを生かして、まずはステレオピンコネクター周りから。
L字コネクタにしたかったので、被膜を剥したケーブルは直角にはんだ付け。
一応、贅沢に無鉛銀はんだを使ってます。
ケーブルはmogami2526という柔らかい1芯シールド線を採用。

ストレートコネクターなら、そのままスミチューブ(収縮チューブ)で仕上げて終わりですが、L字ってどうやるんだろ?
とりあえず黒いパラコードを適当な長さに割いて包み込むようにしてみました。
ライターで先端を炙ってパラコードが溶けた状態でペンチなどを使って圧着。

仕上げにグルーボンドを溶かしたもので表面をコーティング。
なかなか上手くいったようです。

mogami2526をネックストラップになるパラコードに通します。
根元は少しグルーボンドを塗布した上からスミチューブで圧着。
シンプルに収まりました。


次はイヤホンのハウジング(耳にさす奴)側の処理。
イヤホンはUltimate Ears TRIPLE.Fi 10 PRO(通称UE10Pro)を使います。
こやつは2つのピンでケーブル交換ができるようになっています。
ということで、ケーブルにピンを仕込みます。
使用するピン(端子)をマクロ撮影してみました。
上の端子はサンハヤト社、調整部品取付用端子SKB-1-1です。
微妙ですが先端に向けてテーパーが掛かっています。(細くなる)
本当はSKB-1-1をホットとコールド(GND)に使っても良いのですが、実はSKB-1-1は先にも記したようにテーパが掛かっているので、グイッと押し込めば固定できますが、いったんぐらつくとあっさり抜けるという問題が。
そこで、ホット側はSKB-1-1、コールド(GND)側はミニDsubのオス端子を使います。(写真下)
この端子はテーパーが掛かっておらず、抜けにくいのですが、両ピンともコレにすると抜きにくい。

端子をはんだ付けしてスミチューブでまとめたところ。
端子の種類をかえることでパッとみでも、どちらがGNDだか一目瞭然。
小さな穴があいている端子がミニDsubのコールド(GND)。

刺さったとこ。
透明の収縮チューブを使うと、コネクタ部を小さく見せることができる。。かな。

気になる重量は28g。
これは単三乾電池1本分とほぼ同じ。

iPhone自体の保持は、刺さっているステレオピンコネクタだけですが、iPod自体が超軽量なので、いまのところ問題は起きていません。
もしぐらついてくるようなら、ケーブルにクリップを挟むことで解決します。
しっかしiPodって凄いなぁ。
この小ささは驚愕。
ネックストラップ部にパラコードを使わずに、mogami2526を「ひも」として使ったら、もっと軽くてシンプルな感じになりそう。
あー、絶対そのほうが良いわ。(断線リスクが高まるけど)
このblog書いていて気付きましたが、せっかくここまで書いてしまったのでupっとww
[追伸]
早速作ってみましたが、重量で-2g。。。
耐久性を犠牲にしてまで行う減量じゃなかったわ。チーン。
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