ども。
最近、レザークラフトばかりやってます。
今回はコレを作ってみます。
そう、剣鉈のグリップです。

財布やらパスケースやら、ひととおり作ってしまったので、ちょっと次のステージに向けて「カービング」というものにも手を出してみました。
ある人に言わせると、レザークラフトを始めた時点で、カービングに手を出すのは既定路線だそうでw
昔はすぐにムック本(出版社のムック本が大好き)を買っていたのですが、最近はネットという便利なものがあるので、まずは調査から始めてみました。
L.L.Tools シェリダンスタイルレザーカービングこちらのページは凄く参考になりました。
しかし、なにやらカービングも色々と流派があるらしく、「シェリダン」とかいう奴はめっちゃ美しいのですが、刻印1本が5千円とかするシロモノでして、とても気軽に手を出せる雰囲気ではありません。
そこで、廉価版の刻印(5~9百円程度)のもので、必要最小限のものだけ手を出してみることにします。
いつでも撤退できるように。笑
道具については都度コメントを入れていきたいと思います。
まずは革の切り出しから。
革は栃木レザーのマット3.2mmをチョイス。
カービングをするならオイルフィニッシュや艶処理されていないマットタイプが良いようです。
湿らせた革に型紙を乗っけて、カットラインをけがいていきます。
銀ペンとか、鉄筆とか専用の工具もあるようですが、なるべく使い回しで行きたいので、僕の場合は縫い針(太・先端丸)を精密ピンバイス(極細のドリルの刃を付けるペンの様なもの)に食わせたものを使っています。

カットも革切り包丁ではなく、市販のカッターで。

次に、模様を付け(カービング)を行います。
最初に楕円にそって専用工具・スェーベルナイフ(756円)で溝を2本掘ります。
溝の外側がなだらかな傾斜になるように本来ならベベラという専用刻印を使うのですが、ここはプラモデルで造形などに多用する「モデラ」という鉄のヘラのようなもので押し付けるように処理。



さらに外側には専用刻印・ロープR959(490円)を用いて打刻していきます。

続いて半分の花柄のような専用刻印・ボーダースタンプD607(535円)で縁取り、専用刻印・バスケットウエーブX501(490円)で中を埋めていきます。
やべ!楽しい!!

12号(直径3.6mm)のハトメ抜きでレースを通す穴を穿ち、アンティークフィニッシュというペースト状の染料を、刻印した凹部に摺りこみ、仕上げにタンコートを塗布。
乾いたところで、蜜ロウとホホバ油のワックス「ラナパー」を摺りこんで出来上がり。



ギャー!カッコいい!!(自画自賛失礼)

あとは3mmのレザーレースでキツキツに締めこんでいきまして。。。

じゃーん!
ぐふふ。いい感じになりました。
編み込んだレースが滑り止めになりそうですし、自分の手からすると細身だった朴のグリップがちょうどよい太さに。
革のクッションが適度にあって、枝打ちなどの作業をしていても手が疲れることがなさそうです。


これはもう、この勢いでシース(剣身を納めるケース)も作るしかありませんね!
それからちょっとした余談というかTip。
以前、オリジナルの刻印を紹介しました。
その時は木片を削って、漆をかけたもの使っていました。
漆をかけないと、刻印の強度が保てず、打刻の圧力で木のほうがやられちゃうんですね。
1回しか使わないというのであれば、大丈夫なのですが。
そこで、手軽に刻印つくれる良い素材は無いかなぁと探していたところ、見つけました!
100円均一で売ってる「印鑑」です。あれの刻印面をフラットにしてから、自分で掘る。
硬めのプラスティックなので、カッター、彫刻刀、リュータなどがあれば掘れますし、何度も打刻してもエッジがつぶれません。
下の写真は依頼を受けて作ったパスケース。
「M」の刻印が100円均一の印鑑で作ったオリジナル刻印です。

刻印が入るだけで、グッとそれっぽくなりますよねw

Love Beer? (゚∀゚)/D










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