ボーイング314といえば、巨大な旅客飛行艇ですが、今回手に入れたキットはANIGRANDのBoeing C-98という軍事転用のモノです。
このキットは総レジン製となっており、今まで作ってきた1/72スケールモデルの中でも最大級です。
実際に出来上がったサイズを採寸したところ、全長が45cm、全幅が63cmありました。
肉厚なレジンなので重量も相当なものです。(得てしてレジンキットは重量と価格が比例するw)


さて、このC-98は米軍仕様デカールと英軍仕様デカールが同梱されていますが、ここは旅客仕様のBoeing 314 Clipperにしたいと思います。
B-314はGIZMODEでも数年前に取り上げられていましたね。
GIZMODE『豪華飛行艇ボーイング314!優雅に旅行を楽しむ、乗客の写真が発見されたそうです。』さて、B-314は通称、314クリッパーなどと言われていますが、機体番号によって名前がそれぞれ異なります。
NC18601 Honolulu Clipper
NC18602 California Clipper
NC18603 Yankee Clipper
NC18604 Atlantic Clipper
NC18605 Dixie Clipper
NC18606 American Clipper
NC18609 Pacific Clipper
NC18611 Anzac Clipper
NC18612 Capetown Clipper
就航路線によって微妙に仕様が異なっていたようですね。
ここは1番機に敬意を表して、ホノルルクリッパーに換装したいと思います。

昔の資料を調べるにあたり厄介だったところは、機体番号によって微妙に形状や塗りが異なったりすること。
また、18601も実機、試作機(NX18601)があり、これまた微妙に違うこと。
一応、実機のNC18601と特定できる写真をベースにしました。
主な改造点を列挙してみます。
1.旅客機仕様のデカールの自作
NC18601の型番デカール、パンナムロゴ、パンナムエアウェイの文字ロゴ、ホノルルクリッパーのマーク、尾翼のトンボ型のボーイングマーク
2.星条旗のデカールの自作
NC18601は星条旗が風になびいています。C-98やヤンキークリッパーなどは真四角!
3.コックピット上のアンテナ形状
NC18601はかぎ状のツインアンテナの後ろに、それぞれ角が生えてます。C-98は生えていない。
4.反射防止塗装が違う
NC18601はコックピット後ろのキャビン窓から反射光が入らないように、その窓から見えるところだけ黒く塗装している。

当時の実機に近づけるために、これらを改造・自作していきました。
ひょっとしたら、まだ十分に再現できていないかもしれませんが、そこはご愛嬌で。
最近はデカールも自作できるんですね。
画像加工ソフトを駆使して、風にたなびく星条旗も作りました。

優雅な旅客飛行艇ができました。
大満足!


Love Beer? (゚∀゚)/D