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ペティーナイフを作ってみた 

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ハンドメイドナイフはこれで3本目、、になりますか。
今回は、より実用的なペティーナイフを作って見ることにしました。

いつものことですが、鋼材の切り出しからスタート。
今回もサビに強いハイテク鋼材のクロモ7を採用。
ちょうど2本取れそうです。
ブルーの油性マジックで全面を塗りつぶしたあと、スプレーのりでデザインした型紙を貼り付け

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ハンドルはココボロという硬い木を採用。
以前、板材から切り出したものを使うことにします。
手前の黒っぽい方。

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鋼材の切り出しと研磨は以前のエントリーと内容が同じなので割愛。
もう荒切削まで完了しています。
だいぶ手馴れてきました。
おっと、ヒルトをすっかり忘れていたようです。

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クソ硬いSUS材を切り出しましたが、今回はもう辛抱できなかったのでチップソーを導入。
円盤状の砥石のようなものでギャリギャリ切り出しました。

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カシメピンもΦ3mmのSUS棒。
軽くカシめて具合をみます。

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このあと大阪の焼入れやさんに郵送して1本1050円で焼入れ。
先ほど作ったヒルトをきっちりかしめたら、ハンドル材を2液エポキシで接着。
クランプでしっかりホールドしておきます。
3本同時進行だと、けっこうはかどりますね。

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ハンドルにもピンをうち、何度かの切削を繰り返して成形。
ブレードを仕上げていきます。
まずは大村砥という荒砥を使って面出しをしていきます。
このとき何を思ったのか「ベタじゃなくてしのぎを入れてみよう」ということになり、
全面にブルーマーキング。
刃になるところを残して面だし。

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続いて#1000,#5000,#12000と番手を上げていき、ひたすら砥ぎまくります。
この時点で3本並行進行はモチベーション的に無理になりました。
まずは1本をしっかり仕上げることに。

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やりすぎました。
すっかり鏡面に仕上げてしまいました。
刃のほうはTVが映り込んでますね。

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お次は箱つくり。
5mm厚の桐材で適当につくります。
ちゃんと焼印も押しておきます。

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できました。
ナナメにカットすることで、天地を間違えないようにしています。
(間違えてもすっぽりハマるクオリティは難しいw)

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ちょっとした鞘のような格納方法です。
ぴったりサイズ。

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せっかく鏡面にしましたが、あまりピカピカ過ぎると、使う人が遠慮してしまうかな?とも思い、ヘアライン仕上げに変更。
その後、MatrixAIDAさんにお願いして、ロゴを入れてもらいました。
イラレでデザインしたデータを送ると、ステンシルを作ってくれて電解エッチングでマークを入れてもらえます。
約5000円。次回からは1マーク500円で入れられるので、なるべく汎用的なマークをデザインしました。

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1週間くらい実際に使ってみましたが、切れ味良好!
なかなか使い勝手の良い物に仕上がりました。
100均の包丁でも切れますが、長く使う(使える)ものはコダワリたいですね。


ロゴがヘンケルスに似てるって??
気のせい気のせいww

Love Beer? (゚∀゚)/D






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トラウト&バード型シースナイフを作ってみた 

今回もまたシースナイフを作りました。
トラウト&バード型というモデル。
懲りもせずミラーフィニッシュを目指します!

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今回のナイフのマテリアルスペックを簡単に。
ボディー鋼材/クロモセブン。さびにくい。加工は比較的容易。
ハンドル材/デザートアイアンウッド。超硬い。割と高価。
ヒルトパーツ材/ステンレス鋼。クソ硬い。ピカピカになる。さびにくい。

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ハンドル材もたくさん切り出しました。
色の薄い2セットがデザートアイアンウッド。濃いほうの3セットがココボロ。
今後もナイフを作る気まんまんな感じです。
ただ、猛烈に硬い木を薄く切りだすのはホント骨が折れる作業です。
グリップ材を切り出しただけで、ビールで乾杯ですw

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鋼材から切り抜いて、グラインダーで外形を荒切削したのち、金ヤスリでひたすらギコギコすると、こんな形になってきます。
前回のVG-10鋼にくらべるとだいぶ楽ですが、上手く出来たのでビールで乾杯ですw

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#600の耐水ペーパーで、1枚目の写真の状態まで仕上げてから熱処理。
無事に戻ってきました。硬度57。
ハンドル材の接着の食い付きを良くするためにハンドル部に穴をたくさんあけてます。
もちろん軽量化にも貢献。

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おっと、ヒルト加工を忘れていました。
ステンレス鋼を切り出して加工するのですが、こいつがエゲつなく硬い。
予備知識なしでドリリングして、刃を2つダメにしました。涙
ステンレス用ドリル刃を使い、回転数を守り、切削油をかけながら、適切なテンションで穴開け。
ダイヤモンドヤスリでくぼみを掘っていきます。

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ボディー材ととヒルトのぴったり具合で、だいぶナイフクオリティが変わってきますので、微調整を繰り返します。
もうほんとシンドイ。。
最後に、鋼材から切り落とすのですが、これもシンドイ。
ステンレスいいかげんにせいや。
前回のニッケルシルバー鋼が豆腐に思えてきます。

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それでも何とかヒルトをはめ込みカシメピンを通し、カシめて成形。
ハンドル材を2液エポキシ接着材でくっつけます。

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片面くっつけるごとに3mmのカシメピン穴と、6mmのソングホール(ひも穴)をあけておくのを忘れずに。
ハンドルの外形をざっくり落とすとそれっぽい雰囲気になってきました。

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あとはお好みの形にハンドルを削っていきますと。。。

完成っ!!

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もちろんレザーシースも自作しますよ。
ぴったりサイズで、そう簡単にすっぽ抜けることはありません。
今回はプレーンな感じにしました。

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ベルトループとせずに、パラコードを2本通せる形状にしました。
あまりベルトにナイフをつけることもありませんし。

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デザートアイアンウッドでサンドイッチされた鋼材もピカピカに磨きます。
うーん、美しい。

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そんなわけで、無事3作品目も完成しました。
なかなか実用的なサイズと形状です。

マテリアルはまだまだたくさんあるし、次のやつに取り掛かろうかな。

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革包丁も作ってみた 

ずばりネタ切れなので、前回、ナイフと同時進行で作っていた「革包丁」をUPしたいと思います。

レザークラフトを初めた当初は「革はカッターや切出し小刀で切ればいいや」と思ってました。
でも、革を薄く漉いたり、細かなカットをしていくうちに、どうしてもやりにくい場面が出てくることに気が付きまして、お試しで安い革包丁を買ってみたんです。
もうビックリですよ。「革」包丁と銘打っているだけあって、なんと使いやすいこと。
革ってプラスティックや木よりは圧倒的にやわらかいので、刃を入れると素材が逃げやすいんです。
スポンジを切るにはカッターよりもハサミのほうが楽なのと同じことで、革も「押し切る」ほうが楽なんですね。
で、革包丁という押し切る形状になっているのでしょう。

前置きが長くなりました。
何が言いたいのかというとレザークラフトやるなら革包丁は買いましょう。
または作っちゃいましょう。
ということで。

鋼材はナイフと同じVG-10。
ナイフの余りの部分をうまく流用しました。

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ただ、ちょっと鋼材の厚みが3.2mmあるのが厚過ぎな感じです。
たぶん2.0mmくらいでちょうど良さそうです。
そんなわけで、刃先を鋭角にするために結構削りが発生しました。

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ナイフに比べ、さほど美しさは求めていないので、ざくざく加工してそのまま熱処理へ。
同じ鋼材なのに、硬度が若干ちがうのはなぜなのでしょう?

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グリップも漆塗りで仕上げていきます。
こちらは杢目とか気にせず、ちょっと厚めにしっかりと。

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革包丁は濡れることはあまりないので、グリップ(ハンドル)と刃は防水を兼ねた接着の必要性は無いと判断。
きっちりサイズで作っていたので、グイッと押し込んで、ピン止め2か所でしっかり固定。
刃のメンテをするときには、グリップを取り外してなんてことも可能。

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自分、手が大きいのでグリップは少し太め。

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前のエントリーで紹介したナイフシースなんかも、この革細工で革を切出して作りました。
やっぱり刃厚がちょっとあるので、厚い革の真ん中を割こうとすると抵抗が出てしまいますね。

でも、VG-10の切れ味は素晴らしく、また砥ぎ甲斐があって作業が楽しくなります。
なにより、自分で作った道具から、新たな作品を生み出せるってのが嬉しい。

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ちょっと良い革でカバーを作ってあげて完成。

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次は竹細工かなぁ。
なんとなく「竹」がきそうな気がします。
バンブーロッドなんか絶対面白そう。
革や漆みたいに「竹」も昔から生活に密着してきたマテリアルですから、凄いポテンシャルを持っていそうですよね。

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